【税理士解説】ファクタリングは売掛先が個人でも利用可能？

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こんにちは。
税理士のもなた(@TaroZeikin15214)です。
今回は、こんな疑問にお答えします。

ファクタリングを検討しているものの、売掛先が個人や個人事業主であることに不安を感じていませんか？

個人や個人事業主を相手にする場合、信用力の問題や売掛債権の信頼性が審査の大きな壁となることがあります。

しかし、正しい知識と準備があれば、売掛先が個人事業主でもファクタリングの利用は可能です。

この記事では、売掛先が個人や個人事業主でもファクタリングを利用できる方法を詳しく解説します。

売掛先が個人又は個人事業主の場合のファクタリングの課題

ファクタリングを利用する際、最も重要な要素は売掛債権の信頼性です。

売掛債権の信頼性は、売掛先の信用力や財務状況に依存します。

そのため、売掛先が個人または個人事業主である場合、ファクタリング会社はその信頼性を慎重に評価します。

売掛先が個人：利用が難しいことが多い

売掛先が個人の場合、ファクタリングの利用は難しい傾向にあります。

主な理由としては、次のとおりです。

信用力の低さが審査の壁に

売掛先が個人である場合、法人と比べて信用力が低いと見なされることが多いです。

個人の信用情報は、法人のような財務諸表や信用調査データが乏しく、ファクタリング会社にとってリスクが高いと判断されます。

このため、売掛先が個人である場合、ファクタリングの審査を通過するのは難しい傾向にあります。

売掛債権の実在性の確認が困難

個人の場合、売掛債権の実在性を確認する手段が限られています。

法人では契約書や請求書が整備されていることが多いですが、個人との取引では口頭契約や簡易的な書類で済まされることが多いです。

その結果、売掛債権の実在性や信頼性を担保することが困難となります。

売掛先が個人事業主：十分利用可能

一方、売掛先が個人事業主の場合には、信用状況に応じてファクタリングの利用が可能です。

個人事業主であっても、事業が継続的に行われており、取引先からの入金実績が確認できる場合、法人と同等の条件でファクタリングの審査を受けることができます。

ただし、決算書の提出ができなかったり、売掛債権の実在性が確認できない場合は、審査に通らないこともあります。

その際には、決算書や事業の状況を示す書類を準備しておくことが求められます。

ファクタリングの審査に通過しやすい個人事業主の特徴は次のとおりです。

事業実績がある

個人事業主として数年の事業実績がある場合、ファクタリング会社に信頼を与えやすくなります。

起業しても廃業してしまう個人事業主の方が多く、事業を数年継続していることは信用に繋がります。

継続的な取引実績がある

長期間にわたって安定した取引があり、売掛金の入金が定期的に確認できる場合、ファクタリングの審査で有利になります。

半年から1年にわたって毎月定期的に入金があれば、ファクタリング会社はその取引が安定していると判断しやすいでしょう。

HPがある

法人同様、HPの有無は信用判断に影響します。

売掛先が個人の場合、その個人がHPを持っているか確認し、HPがあるようであればファクタリング会社に伝えましょう。

ファクタリングを利用するための対策

売掛先が個人又は個人事業主の場合に、ファクタリングを利用しやすくするための対策をみていきましょう。

個人事業主向けの会社を選択

売掛先が個人や個人事業主である場合でも、ファクタリングを利用できる会社を選ぶことが重要です。

ファクタリング会社によっては、個人事業主向けのサービスを提供しているところもあります。

個人事業主を対象とするファクタリング業者は、売掛先が個人であっても審査通過率が高い傾向にあります。

3社間ファクタリングの利用

売掛先の信頼性や安定性に不安がある場合は、3社間ファクタリングを利用するという選択肢があります。

この方法では、ファクタリング手数料が低く抑えられるだけでなく、ファクタリング会社が取引先企業と直接合意を得るため、売掛金の回収がより確実になるという利点もあります。

この方法を採用することで、ファクタリング会社が抱える審査上の懸念が解消される可能性があるため、審査に不安がある場合はこの方法を検討することをお勧めします。

個人事業主向けのファクタリング業者

ここからは、個人事業主でも利用できるファクタリングサービスを紹介します。

それぞれの特徴を理解し、自分に最適なサービスを選びましょう。

ﾌｧｸﾀﾘﾝｸﾞ会社	PAYTODAT	QuQU Mo	NO.1	ｱｸｾﾙ ﾌｧｸﾀｰ	えんﾅﾋﾞ	labol	ﾍﾟｲﾄﾅｰ	ﾄｯﾌﾟ ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄ
手数料	1~9.5%	1〜14.8%	1%~15%	2～20％	5%	10%	10%	10%
買取 上限	10万円~ 上限なし	下限・ 上限なし	50万円～ 5千万円	30万円～ 上限なし	50万円～ 5千万円	1万円~ 上限なし	～100万円	下限・ 上限なし
審査 期間	最短 30分	最短 30分	最短 即日	最短 1時間	最短 即日	最短 30分	最短 10分	最短 1時間
入金 目安	最短 30分	最短 2時間	最短 即日	最短 2時間	最短 即日	最短 30分	最短 10分	最短 1時間
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PAYTODAY

運営会社	Dual Life Partners株式会社
手数料	1~9.5%
買取可能額	10万円～上限なし
審査期間	最短30分
入金目安	最短30分
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提出書類	直近の確定申告書一式 事業用口座の直近6か月分以上の 入出金明細（通帳コピーなど） 買取を希望する請求書 身分証明書

QuQuMo

運営会社	株式会社アクティブサポート
手数料	1％～14.8％
買取可能額	下限・上限なし
審査期間	最短30分
入金目安	最短2時間
オンライン	〇
提出書類	請求書 通帳

NO.1

運営会社	株式会社No.1
手数料	1％～15％
買取可能額	50万円～5千万円
審査期間	最短即日
入金目安	最短即日
オンライン	〇
提出書類	・通帳のコピー ・決算書直近二期分 ・請求書 ・取引先との契約書

アクセルファクター

運営会社	株式会社 アクセルファクター
手数料	2～20％
買取可能額	30万円～上限なし
審査期間	最短1時間
入金目安	最短2時間
オンライン	〇
提出書類	・請求書 ・預金通帳 ・身分証明書

えんナビ

運営会社	株式会社インターテック
手数料	5％
買取可能額	50万円～5,000万円
審査期間	最短即日
入金目安	最短即日
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提出書類	登記簿謄本 印鑑証明書 決算書 債権先との契約書

labol

運営会社	株式会社ラボル
手数料	10％
買取可能額	1万円～上限なし
審査期間	最短30分
入金目安	最短30分
オンライン	〇
提出書類	本人確認書類 請求書 取引証拠

ペイトナー

運営会社	ペイトナー株式会社
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買取可能額	～100万円まで
審査期間	最短10分
入金目安	最短10分
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提出書類	請求書 本人確認書類 実態確認書類

トップ・マネジメント

運営会社	株式会社 トップ・マネジメント
手数料	10％
買取可能額	下限・上限なし
審査期間	最短1時間
入金目安	最短1時間
オンライン	〇
提出書類	本人確認書類 請求書 取引証拠

まとめ

今回は、売掛先が個人または個人事業主の場合のファクタリングの利用について解説しました。

売掛先が個人の場合、法人に対する場合と比較すると、審査を通過するハードルが上がる可能性はあるでしょう。

しかし、事業実績や取引実績が十部あれば個人でもファクタリング会社の信用を得ることができます。

さらに、個人事業主に強いファクタリング会社を選ぶことで、売掛先が個人事業主でもファクタリングを利用できる可能性は十分あります。

この記事で紹介しているファクタリング会社を参考に、資金調達の手段としてファクタリングを活用してください。