BIG4税理士法人は激務?BIG4在職中の税理士が答えます

BIG4税理士法人 激務 税理士業界

「BIG4税理士法人てやっぱり激務なの?」
「BIG4への転職を考えているけど忙しそう。やっていけるかな。」

今回はこんな疑問にお答えしていきます。

私は、現在BIG4税理士法人の内の1社に勤務しています。BIG4税理士法人で働く前は、中小規模の税理士法人2社での勤務経験があります。

実際に働ているからこそわかるBIG4税理士法人の仕事の忙しさ、休日はどれくらい取れているのか、仕事内容、BIG4税理士法人で働くメリット・デメリット等書かせて頂きます。

また、私がBI4税理士法人に転職した際に実際に活用した転職エージェント等、BIG4税理士法人への転職を考えている方におすすめな転職エージェントを合わせて紹介しています。税理士業界への転職は普通の会社への転職とは市場が異なるため、税理士業界に強い転職サイトに登録しておくことが重要です。

BIG4税理士法人はやっぱり激務?

BIG4税理士法人とは

そもそもBIG4税理士法人とは何でしょうか?

BIG4税理士法人とは、PwC税理士法人・デロイトトーマツ税理士法人・KPMG税理士法人・EY税理士法人の4つの税理士法人を指す総称です。

これら税理士法人は、世界的規模である4つの会計事務所PwC・Deloitte・KPMG・EYと提携している日本の税理士法人となります。

実際の仕事の忙しさ

BIG4税理士法人の仕事の忙しさは、時期によって異なります

概ね繁忙期は12~5月頃、閑散期は6~11月頃となります。

繁忙期:12~5月

12~5月が繁忙期となるのは、12月決算・3月決算のクライアントが多いためです

大規模法人の決算作業は、決算月から3か月以内に行います。そのため、12月決算法人と3月決算法人の決算作業が重なるこの時期が例外なくみなさん忙しくなります。

1月は法定調書や償却資産税の申告業務、3月は個人の確定申告もあるので事務所内の雰囲気は混沌と化します。

ただ、私が入社前に恐れていた程の忙しさは今のところありません。どんなに仕事が忙しくても終電では帰れています。

もなた
もなた

入社前のイメージは、繁忙期は朝まで帰れず、最悪事務所に泊まることもあるかと思っていましたがそんなことはありませんでした。今のところ、、。

残業時間は、3,4月などは月50~80時間程です。12-2月、5月は月30時間程でしょうか。

もなた
もなた

BIG4税理士法人でも36協定は締結されていますし、世の流れに沿って残業を減らそうという会社の意向も感じます。入社前に必要以上に繁忙期を恐れる必要はないと思いますよ。

この時期が忙しいのはBIG4税理士法人に限った話ではなく、税理士業界で働くようであればどの事務所でも同じでしょうしね。

閑散期:6-11月

6-11月は閑散期となります。

ただ、暇ということではなくやることはあります。その人に応じて任されている仕事をこなしていきます。仕事内容に関しては、こちらで解説しています。

6-11月でもクライアントの決算のタイミングだったりで残業はあります。私の場合、6-11月の平均残業時間は20時間/月くらいです。繁忙期と比較すれば残業時間はかなり短くなります。

仕事がぱんぱんという時期ではないのでスケジュールの調整はしやすく、この時期に長期休暇を取って海外旅行に行かれている方もいますね。

休日はどれくらいとれる?

続いて、気になる休日の情報です。

私の場合ですが、土日祝の休日はきちんと休みが取れています。年間休日は130日程です

繁忙期の3,4月は3,4日程土曜日出勤する日があり、休日出勤したら代休として休みが取れます。日曜日の出勤は基本的にありません。

有給休暇は取りやすく、税理士試験の直前では試験休暇も頂けるので税理士受験生は安心です

BIG4税理士法人の働きやすさ

私は働きやすいと感じています。

まず、テレワークを自由に選択できるのがうれしいですね。事前に申請等の必要がなく朝の気分によって事務所出社からテレワークに変えることもできます。

もなた
もなた

気楽にテレワークができるのは心理的にかなり楽です。

また、働き方ややりたい仕事等、どんな働き方をしたいかヒアリングして頂ける機会が多いのも働きやすさにつながっています

お子さんがいる方であれば、時短勤務やフレックスタイムを選択することもできます。ここらへんは大きい会社ならではのメリットかなと感じています。

また、やりたい仕事があればそれを尊重して仕事を割り振って頂けるので、興味のある分野があれば積極的に声をあげることをおすすめします。

BIG4税理士法人の仕事内容

続いて、BIG4税理士法人の仕事内容を紹介します。

月次往査

月次往査は、毎月クライアント先を訪問し先方が起票した仕訳や試算表を確認します。

税務上の誤りがないか確認するのはもちろんですが、経営状況の確認や変わった取引がないか等会社の1か月の動きを確認します。

月次往査というと記帳代行を想像する方もいると思いますが、BIG4税理士法人では記帳代行業務はほぼありません。仕訳の記帳はクライアント先が行い、完成したものをレビューします。

決算作業

クライアントが決算を迎えると、確定申告書の作成または先方が作成した確定申告書のレビュー業務を行います。

また、上場企業では決算のタイミングだけではなく四半期のタイミングでも決算業務を行います。BIG4税理士法人のクライアント先には上場企業も多いため、年に4回決算作業を行うことが多いです。

その他業務

月次往査、決算作業は経常的に発生する業務です。

この経常的業務とは別に、人によって相続業務や国際税務、事業承継、M&A業務などのスポット業務をこなしていきます。

BIG4税理士法人で働くことのメリット・デメリット

メリット

メリットは、クライアントの規模が大きく専門的な税務知識が身につくことです

クライアントが小規模会社の場合、別表調整が必要なのは税金の部分だけということがざらです。BIG4税理士法人となるとクライアントの規模が大きく嫌でも税務知識を身につけることができます。

また、事務所の規模が大きい分クライアントの数も多いので、自分がやりたい業種のクライアントがあれば携われる可能性があります。選択肢が多いということですね。

また、一度BIG4税理士法人の勤務経験があると職歴に箔が付きます。将来別の税理士法人に転職する際や独立する場合に有利に動くことがあるかもしれません

デメリット

デメリットは、メリットの反対で小規模クライアントの業務に携わる機会が少なく、将来独立を考えている場合には小規模クライアントの経験が乏しくなることです

私が中小規模の税理士法人で働いていた際は、クライアントから質問されることといえば税務的な質問よりも社会保険料のことだったり、資金繰りのことでした。求められる知識の範囲が異なります。

ただ、これに関しては大きなデメリットとは感じておらず、BIG4税理士法人で培った知識や調べ方のノウハウなど必ず役に立つことがあると思いますし、応用していけば何とかなると感じています。もちろん勉強は必要ですけどね。

BIG4税理士法人への転職におすすめな転職エージェント

BIG4税理士法人の仕事の忙しさ、休日のこと、仕事内容、働きやすさ、メリット・デメリットについて解説しました。

ここまで読んで頂いた方であれば察して頂けているかもしれませんが、私はBIG4税理士法人に転職してよかったなと感じています

税理士試験という苦しい試験を乗り越えて税理士となったわけですが、心血注いで培った知識を実務でフル活用できることにやりがいを感じます。また、経験豊かな先輩方、意識が高い同期と働けるのは貴重な経験です。

一生BIG4に居続けるかはわかりませんが、ここで得た経験は必ず将来役に立つと感じています。

この記事を読まれているあなたがBIG4税理士法人への転職を迷われているならば、是非チャレンジしてみて欲しいなと思います

入社して会社の雰囲気が合わなけば、辞めて別の税理士法人に転職すればいいのですから。

もなた
もなた

あまり無責任なことは言えませんが。

あなたが転職するBIG4税理士法人が、たまたま私と同じ税理士法人である可能性もありますね。その時は一緒に働けることを楽しみにしています。

BIG4税理士法人への転職活動をする際は、転職エージェントを活用するようにしましょう

転職エージェントを利用することのメリットは次のとおりです。

・履歴書等の添削、面接練習をしてもらえる
・スケジュール調整等が任せられるため転職活動時の負担が軽減される
・年収等の転職希望条件を代理で伝えてくれる
・無料登録で活用できるため金銭的負担がない

税理士業界への転職は普通の会社への転職とは市場が異なるため、税理士業界に強い転職サイトに登録しておくことが重要です。

BIG4税理士法人への転職はもちろんですが、BIG4税理士法人に限らず税理士業界への転職を考えている方におすすめの転職エージェントを最後にご紹介します。

MS-Japan


おすすめする転職エージェント1つ目は、MS-Japanです。

おすすめする理由は、私が実際にMS-Japanさんにお世話になりビック4税理士法人に転職することができたからです。

税理士業界に特化した転職エージェントであるため、税理士業界に対する情報量が多かったです。また、担当の方が親身にサポートしてくださり今でも感謝しています。

MS-Japanをおすすめするのは、他にも下記のような強みがあるためです。

・経理・税理士などに特化した人材紹介会社
・大手監査法人、会計事務所とのネットワークがあり、 大手上場企業、外資企業優良ベンチャー企業または会計事務所まで幅広い求人情報がある
・高い専門性をもつキャリアアドバイザーが多数在籍
・管理部門特化型エージェントNo.1に選出された実績あり
・求人4000件以上掲載

HUPRO

おすすめする2つ目の転職エージェントは、HUPROです。

東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府を対象地域とする税理士法人・会計事務所特化の転職サイトです

AI技術を駆使した転職提案を強みとしており、転職希望者の経歴・スキルと求人情報をスコアリングしたスピーディーな提案をしてくれます。

数万件のデータに基づく『最速転職診断』も人気の機能です。

効率的に転職を進めたい方におすすめのサイトです。

次の記事では、Big4税理士法人への転職について解説しています。

【実体験】Big4税理士法人への転職は今がおすすめ
こんにちは。税理士のもなた(@TaroZeikin15214)です。今回はBig4税理士法人への転職について解説します。Big4税理士法人とは、PwC税理士法人・デロイトトーマツ税理士法人・KPMG税理士法人・EY税理士法人の4つの税理士法...

コメント

  1. フジ より:

    いつも楽しく拝見しています。
    残業時間で記載されているのは、「7時間労働を超えた部分+休日出勤」の時間でしょうか?

タイトルとURLをコピーしました