年末調整を税理士に頼む費用は?相場と頼める範囲

年末調整を税理士に頼む費用と頼める範囲 法人向け

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年末調整を税理士に頼むといくら?
税理士はどこまでやってくれる?
社長1人の会社でも年末調整は必要?

こんにちは。
税理士のもなた(@TaroZeikin15214)です。
今回はこんな疑問にお答えしていきます。

結論からお伝えすると、年末調整を税理士に頼む費用は、基本料金1万〜3万円に、1人あたり1,500〜3,000円を足す形が目安です。

法定調書などは別料金のことが多いので、見積もりでは「どこまで含むか」を確かめましょう。

この記事では、2026年10月時点の制度をもとに、費用の相場と、税理士に頼める範囲、2026年分の年末調整の変更点を解説します。

□この記事でわかること
・年末調整を頼む費用の相場
・税理士がやること・会社がやること
・社長1人の会社の年末調整
・税理士と社労士の分け方

この記事を書いた人

・AIに強い現役税理士
・世界4大税理士法人での勤務経験あり
・法人成りと会社の税金をわかりやすく発信中

年末調整を税理士に頼む費用の相場

基本料金1万〜3万円+1人あたり1,500〜3,000円

年末調整の料金は、「基本料金」に「年末調整をする人数×1人あたりの料金」を足して決める事務所が多いです。

料金の目安
  • 基本料金:1万〜3万円
  • 1人あたり:1,500〜3,000円

たとえば、社長と従業員2人の会社で、基本料金2万円・1人2,000円の事務所なら、次のとおりです。

計算例(3人の会社)
  • 基本料金:2万円
  • 人数分:2,000円×3人=6,000円
  • 合計:2万6,000円

個人事業主が従業員の年末調整を頼む場合も、料金の考え方は同じです。

頼み方別の費用の目安

年末調整は、年末調整だけを頼むか、ほかの仕事とセットで頼むかで、費用が変わります。

頼み方費用の目安向いている
会社
年末調整
だけ頼む
基本1〜3万円
+1人数千円
給与計算は
自社でできる
顧問契約と
セット
顧問料に込み
や割引が多い
毎月の経理も
見てほしい
給与計算
から頼む
月5千〜1.5万円
+年末調整
担当者が
いない

給与計算の料金は、従業員5人までの目安です。

顧問料に含まれる範囲は「【2026年】税理士の顧問料相場と法人の年間費用の目安」で解説しています。

給与計算も頼むときの料金は「経理代行の料金相場|業務別の目安と5つの確認点」で紹介しています。

別料金になりやすいもの

年末調整の料金に含まれず、別料金になりやすいのは次のものです。

  • 法定調書合計表の作成
  • 税理士報酬などの支払調書
  • 市区町村への給与支払報告書
  • 住宅ローン控除の1年目の確認

法定調書の作成は、年末調整とは別に1万〜2万円前後の料金を設けている事務所が多いです。見積もりのときに、どこまで含むかを確かめましょう。

税理士はどこまでやってくれる?会社がやること

年末調整を税理士に頼んでも、会社がやることは残ります。分担の目安は次のとおりです。

税理士がやること
  • 申告書の中身のチェック
  • 1人ずつの税額の計算
  • 源泉徴収票の作成
  • 法定調書合計表の作成・提出
  • 給与支払報告書の作成・提出
会社がやること
  • 従業員に申告書を配って集める
  • 1年分の給与・賞与のデータを渡す
  • 計算結果を給与に反映して精算
  • 源泉所得税を納付する

特に、従業員から申告書を集めるのは会社の仕事です。提出が遅れる人がいると、年末調整全体が遅れるので、早めに声をかけましょう。

2026年分の年末調整の主な変更点

2026年(令和8年)分の年末調整では、次の改正が反映されます。2026年12月1日に施行され、12月に行う年末調整から使います。

  • 基礎控除の引上げ
    (所得132万円以下は104万円)
  • 給与所得控除の最低保障額
    (65万円→74万円)
  • 扶養親族の所得要件
    (58万円以下→62万円以下)
  • 23歳未満の扶養親族がいる人の
    生命保険料控除の特例

扶養親族の所得要件は、給与収入だけなら年136万円以下(改正前は123万円以下)です。

変更が多い年は、申告書の書き方の間違いも増えます。改正に自信がない年こそ、税理士に頼む価値があるといえます。

改正の中身は、国税庁の「年末調整がよくわかるページ(令和8年分)」で確認できます。

社長1人の会社でも年末調整は必要

社長1人の会社でも、役員報酬を支払っていれば、年末調整が必要です。社長(役員)も、会社から給与を受け取る人だからです。

一方で、次の場合は12月の年末調整の対象になりません。

  • 役員報酬を支払っていない(0円)
  • 1年の給与が2,000万円を超える
  • 扶養控除等申告書を提出していない
もなたの弟子
もなたの弟子

社長1人なら書類も少ないし、自分でやったほうが安いですよね?

もなた
もなた

書類は少ないですね。ただ、1月には給与支払報告書などの提出もあります。決算とまとめて頼むかで考えましょう。

年末調整は税理士と社労士のどちらに頼む?

年末調整にかかわる仕事は、税金の書類と、社会保険・給与計算に分けられます。

仕事頼む先
年末調整の税額の計算税理士
源泉徴収票・
法定調書合計表
税理士
社会保険の手続き社労士
毎月の給与計算税理士か
社労士

源泉徴収票や法定調書合計表は、税金の書類です。決算や申告を頼んでいる税理士に、あわせて頼むのが一般的です。

給与計算を社労士に頼んでいる会社は、年末調整の計算をどちらが担当するかを、最初に決めておきましょう。

頼むときのスケジュールと渡すもの

2026年分のスケジュール

年末調整の流れ(2026年分)
  • 10月〜11月上旬:税理士に依頼
  • 11月:従業員から申告書を集める
  • 12月:税額の計算と給与での精算
  • 2027年1月12日:源泉所得税の納付
  • 2027年2月1日:法定調書などの提出

精算は12月の給与でするのが一般的ですが、1月の給与でする会社もあります。

源泉所得税の納付は、納期の特例を受けている会社なら2027年1月20日です。

くわしくは「【2026年・2027年】源泉所得税の納付期限一覧|毎月納付と納期の特例」で一覧にしています。

法定調書と給与支払報告書の期限は1月31日ですが、2027年は日曜日のため2月1日になります。

また、2027年1月からは、市区町村に給与支払報告書を提出すれば、税務署に源泉徴収票を提出しなくてよくなります。

国税庁の「No.7400 法定調書の提出義務者」で確認できます。

税理士に渡すもの

  • 扶養控除等(異動)申告書
  • 基礎控除・配偶者控除などの申告書
  • 保険料控除申告書
  • 生命保険料などの控除証明書
  • 住宅ローン控除の申告書(該当者)
  • 1年分の給与・賞与の一覧
  • 前の勤務先の源泉徴収票(中途入社)

申告書は、従業員本人に書いてもらいます。会社は集めて、内容に抜けがないかを見てから税理士に渡しましょう。

自分でやるか、税理士に頼むかの目安

年末調整は、会社が自分でやることもできます。次の目安で考えてみてください。

自分でもできる会社
  • 年末調整をする人が少ない
  • 給与ソフトが改正に対応している
  • 年末調整に慣れた担当者がいる
頼んだほうがよい会社
  • 初めて年末調整をする
  • 扶養や住宅ローン控除の人がいる
  • 法定調書まで自信がない
  • 2026年の改正の対応が不安

経理全体を外に頼むかどうかは「記帳代行の相場は?依頼先別の料金と3つの選び方」も参考にしてください。

年末調整を税理士に頼むときのよくある質問

Q1
年末調整は税理士がやってくれますか?
A1

やってくれます。申告書のチェックや税額の計算、源泉徴収票・法定調書合計表の作成を頼めます。

ただし、従業員から申告書を集めるのは会社の仕事です。

Q2
年末調整は社労士と税理士のどちらに頼めばいいですか?
A2

税額の計算や源泉徴収票などの税金の書類は、税理士に頼むのが一般的です。

社会保険の手続きは社労士です。給与計算を社労士に頼んでいるなら、年末調整の担当を先に決めておきましょう。

Q3
年末調整を税理士に頼むと、費用はどのくらいかかりますか?
A3

基本料金1万〜3万円に、1人あたり1,500〜3,000円を足す形が目安です。

法定調書の作成は、別に1万〜2万円前後かかることが多いです。

Q4
顧問契約なしで、年末調整だけ頼めますか?
A4

頼める事務所もあります。ただ、年末調整だけの依頼は受けず、顧問先に限っている事務所も少なくありません。

11月に入ると忙しくなるので、10月中に問い合わせておくと安心です。

Q5
年末調整を頼んだ税理士の費用は経費になりますか?
A5

会社の経費になります。

相手が個人の税理士なら、源泉徴収が必要です。くわしくは「【2026年】税理士の顧問料相場と法人の年間費用の目安」で解説しています。

Q6
いつまでに税理士に頼めばいいですか?
A6

11月上旬までに頼むのがおすすめです。

11月には従業員から申告書を集め始めるため、それまでに税理士と分担を決めておきましょう。

まとめ

  • 費用は基本1〜3万円+1人数千円
  • 法定調書は別料金のことが多い
  • 申告書を集めるのは会社の仕事
  • 社長1人でも役員報酬があれば必要
  • 2026年分は基礎控除などが変わる
  • 頼むなら11月上旬までに

※2026年10月時点の制度をもとにした、一般的な内容です。実際の手続きは、顧問の税理士に確認してから進めてください。

年末調整を頼める税理士を探すなら

年末調整は、11月に書類を集め始めます。頼むなら、10月〜11月上旬には税理士を決めておきましょう。

相談するときは、次のことを伝えると見積もりが早く出ます。

  • 年末調整をする人数
  • 給与計算のやり方(ソフト名など)
  • 扶養や住宅ローン控除の人がいるか
  • 法定調書まで頼みたいか

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税理士の選び方は「税理士の探し方8選と失敗しない選び方5つ【2026年】」で解説しています。

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