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法人の決算だけ、税理士に頼めるの?
決算のみだと、いくらかかる?
顧問契約なしでも大丈夫?
こんにちは。
税理士のもなた(@TaroZeikin15214)です。
今回はこんな疑問にお答えしていきます。
結論からお伝えすると、法人の決算と申告だけを税理士に頼むことはできます。費用の相場は15万〜25万円前後です。
ただし、記帳代行や消費税の申告は別料金になりやすく、決算の前に節税の手も打てません。
1年の合計と手間で、顧問契約や記帳代行と比べて選ぶのがおすすめです。この記事では、2026年10月時点の情報をもとに解説します。
□この記事でわかること
・決算のみで頼めること・頼めないこと
・決算のみの費用相場と追加料金
・頼み方別の1年の費用の比べ方
・税理士に渡すものと5つの注意点
・AIに強い現役税理士
・世界4大税理士法人での勤務経験あり
・法人成りと会社の税金をわかりやすく発信中
決算のみで税理士に頼めること・頼めないこと
決算のみとは、顧問契約(毎月の相談やチェック)を結ばず、年に1回の決算と申告だけを税理士に頼む形です。スポット契約ともいいます。
決算のみで頼めるのは、主に次の作業です。
- 決算書の作成
- 法人税・地方税の申告書の作成
- 電子申告(e-Tax・eLTAX)
- 納める税金の計算
一方で、次の作業は別料金か、決算のみでは受けていないことが多いです。
- 1年分の記帳の直し
- 消費税の申告
- 決算の前の節税の相談
- 税務調査の立会い
- 年末調整・法定調書・償却資産の申告
見積もりのときは、何が含まれていて、何が別料金かを必ず確かめてください。
法人の決算のみを税理士に頼む費用相場
決算のみは15万〜25万円前後
売上1,000万円未満の小さな会社なら、決算のみの費用は15万〜25万円前後が目安です。売上や仕訳の数が増えるほど高くなります。
顧問契約がある会社の決算料は、月の顧問料の4〜6か月分が多く、売上1,000万円未満なら10万〜15万円ほどです。
決算のみの方が、決算料そのものは高くなります。税理士が1年分の取引を初めて見るため、確かめる作業が多いからです。
顧問料と決算料の相場は「【2026年】税理士の顧問料相場と法人の年間費用の目安」でまとめています。
追加料金がかかりやすい4つのケース
- 記帳の直しが多い:直す仕訳の数で上乗せ
- 仕訳の数が多い:件数の上限を超えた分
- 消費税の申告がある:3万〜5万円前後が別
- 期限の直前に頼む:急ぎの料金が上乗せ
安い決算のみで確かめること
10万円を下回るような安い決算のみもあります。多くは「記帳が正しく終わっていること」が前提の料金です。
記帳の直しや、決算についての相談は含まれないことがあります。申告書を作るだけの料金なのかを、先に確かめておきましょう。

安いところを選べば、それでいいと思っていました。

記帳に直しが多いと、追加料金で結局高くなることもあります。金額は「何が含まれるか」とセットで比べてくださいね。
頼み方別の1年の費用を比べる
社長1人・売上1,000万円未満の会社を例に、頼み方ごとの1年の費用を比べます。
| 頼み方 | 年間費用 | メリット デメリット |
|---|---|---|
| ①全部自分で | 0円(ソフト代のみ) | ○費用は0円 ×手間と時間 |
| ②決算のみ | 15万〜25万円 (消費税申告は別) | ○費用をおさえる ×節税の相談なし |
| ③顧問+決算 | 30万〜40万円 (消費税申告込み) | ○毎月相談できる ×記帳は自分で |
| ④記帳代行+顧問 | 36万〜52万円 (消費税申告込み) | ○記帳も任せる ×費用は高め |
③・④は、消費税の申告や年末調整の料金も含めた例です。④は、③に月50仕訳までの記帳代行(年6万〜12万円)を足しています。
1年の合計だけを見ると、②の決算のみがいちばん安く見えます。ただし、③は毎月の数字を見たうえで、決算の前に節税の手を打てるのが違いです。
記帳代行の料金は「記帳代行の相場は?依頼先別の料金と3つの選び方」でくわしく解説しています。
決算のみが向いている会社・向いていない会社
決算のみが向いているのは、次のような会社です。
- 社長1人の会社(マイクロ法人)
- 取引の数が少ない
- 会計ソフトに毎月入力できている
- 消費税の申告がない(免税事業者)
反対に、次のような会社は、決算のみだと手間や追加料金が増えやすいです。
- 設立して最初の決算(1期目)
- 消費税の課税事業者・インボイス登録あり
- 従業員がいる
- 記帳に自信がない
- 節税や役員報酬を相談したい
1期目は、設立の費用の扱いや役員報酬など、最初に決めることが多い時期です。はじめの1〜2年は顧問をつけ、慣れてから決算のみに切り替える方法もあります。
目的別の選び方は、次のとおりです。
- 費用をできるだけおさえたい → 決算のみ
- 節税や役員報酬も相談したい → 顧問契約
- 記帳の手間もなくしたい → 記帳代行+顧問
記帳まで任せるときの注意点は「税理士に丸投げのデメリット4つと失敗しない頼み方」で解説しています。
決算のみを頼むときに税理士に渡すもの
決算のみは、短い期間で1年分を確かめます。次の資料を先にそろえておくと、やりとりが少なくなり、追加料金も防げます。
- 会計ソフトのデータ(クラウドなら招待)
- 通帳・カードの明細(期末の残高)
- 請求書・領収書
- 前の期の決算書と申告書
- 固定資産を買ったときの資料
- 借入金の返済予定表
- 期末の売掛金・買掛金・在庫の一覧
- 役員報酬・給与の資料
- (1期目)定款・設立のときの資料
特に大事なのが、期末の残高が通帳と会計ソフトで合っていることです。ここがずれていると、原因を探す作業が増えます。
クラウド会計を使っていれば、データを共有するだけで渡せます。会計ソフトの違いは「マネーフォワードとfreee比較|料金と5つの違い」で比べています。
決算のみを頼む時期と流れ
法人税の申告の期限は、事業年度が終わった日の翌日から2か月以内です。3月決算なら5月末までです。
期限は、国税庁の「C1-1 法人税、地方法人税及び防衛特別法人税の申告」で確認できます。
2か月のうちに、資料を渡して、質問に答えて、申告書を確かめます。そのため、決算月の2〜3か月前には税理士を探し始めるのがおすすめです。
税理士は12月〜3月が忙しい時期です。この時期に初めて頼もうとすると、断られることもあります。
頼むときの流れは、次のとおりです。
- 見積もりを取る
- 資料を渡す
- 税理士からの質問に答える
- 決算書・申告書の中身を確かめる
- 電子申告・税金を納める
決算のみで失敗しないための5つの注意点
1. 記帳の直しで追加料金と時間がかかる
税理士が1年分を見て、勘定科目や消費税の区分の間違いが多いと、直す作業が増えます。追加料金がかかるうえ、期限ぎりぎりになることもあります。
2. 節税は決算日の前にしか打てない
必要な備品の購入を前倒しするなど、利益の見込みを見ながら打つ節税は、決算日を過ぎるとできません。決算のみでは、税理士が数字を見るのが決算日のあとになります。
3. 税務調査の立会いは別のことが多い
決算のみの契約では、税務調査の立会いは別料金か、対象外のことが多いです。申告書を作った税理士に頼めるか、先に確かめておきましょう。
4. 毎年頼めるとは限らない
決算のみは1年ごとの依頼です。税理士の忙しさによっては、次の年に受けてもらえないこともあります。毎年同じ税理士に頼みたいなら、早めに声をかけておきましょう。
5. 赤字でも申告は必要
売上がほとんどなく赤字でも、法人は毎年申告が必要です。赤字でもかかる税金があるためです。くわしくは「法人が赤字でもかかる税金4つと繰越の注意点」で解説しています。

記帳が毎月終わっている会社ほど、決算のみをうまく使えます。不安があるなら、顧問や記帳代行とも比べてみてくださいね。
決算のみのよくある質問
- Q1税理士に決算のみ頼むと、費用はいくらですか?
- A1
売上1,000万円未満の小さな会社なら、15万〜25万円前後が目安です。
記帳代行や消費税の申告は、別料金のことが多いです。
- Q2法人の決算だけ、税理士に頼めますか?
- A2
頼めます。顧問契約を結ばず、年1回の決算と申告だけを受ける税理士は多いです。
決算月の2〜3か月前までに探すと、受けてもらいやすくなります。
- Q3freeeやマネーフォワードを使っていても、決算のみ頼めますか?
- A3
頼めます。税理士を会計ソフトに招待して、データを共有する形が一般的です。
紙の資料を送るより、やりとりが少なくなります。
- Q4法人の決算は、税理士なしでもできますか?
- A4
法律上は、税理士に頼まず自分で申告できます。
ただし、決算書と法人税の申告書の作成には、簿記と税金の知識が必要です。間違えると、あとで追加の税金がかかることもあります。
- Q5決算書の作成だけ頼むと、いくらですか?
- A5
決算書と申告書をセットで受ける事務所が多く、費用も決算のみとほぼ同じ15万〜25万円前後が目安です。
決算書だけを頼む場合も、見積もりで範囲を確かめてください。
- Q6個人事業主の確定申告だけ頼めますか?
- A6
頼めます。費用は5万〜15万円前後が目安で、売上や取引の数で変わります。
まとめ
- 法人の決算のみは15万〜25万円前後
- 記帳の直しや消費税の申告は別料金になりやすい
- 決算料そのものは、顧問ありの方が安い
- 向いているのは、記帳ができている小さな会社
- 渡すものをそろえ、決算月の2〜3か月前に探す
記帳から決算まで、まとめて任せたい方へ
決算のみお願いするは、記帳が毎月きちんとできている会社向けの頼み方です。
記帳に手が回らない方や、決算の前に節税も考えたい方は、記帳から決算まで同じ税理士に任せる方法もあります。
この記事を書いている私(もなた)も、記帳代行のご依頼を承っています。
AIで速く記帳し、税理士が最終チェックする記帳代行です。AIで記帳を速く進めると、次のようなメリットがあります。
- 毎月の数字が早くわかる
- 決算の前に、節税の手を打てる
- 記帳がたまらず、決算であわてない
入力はAIが速く進め、中身は税理士がチェックするので、決算のときの直しも少なくなります。記帳から決算・申告まで、まとめて見られます。
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